イボのウイルスは家族やキッチンタオル、浴室マットからも見つかる

 オランダでイボの原因ウイルスであるヒトパピローマウイルス(HPV)に対する調査を行った。イボと診断された人の家を訪問し、本人のイボとおでこ、家族のおでこ、キッチンタオル、浴室マットを綿棒でこすってサンプルを採取した。合計で患者62名、家族157名、キッチンタオル58枚、浴室マット59枚のサンプルを採取した。

 その結果、実際にはイボがない家族のおでこからのサンプルの42.3%からHPVのDNAが検出された。HPV1、HPV2、ガンマ型HPVのDNAがイボから検出された場合は、本人及び家族のおでこから約70%、キッチンタオルから約45%、浴室マットから約60%という割合でHPVのDNAが検出された。

 

JEADV 2022, 36, 119–125