デング熱の特徴    

 デングウイルスには1型、2型、3型、4型の4つの血清型があり、1つの型のウイルスに感染した場合、その型に 対しては終生免疫が得られるが、他の型のウイルスに対しては感染を防御しない。つまり、同じ型のウイルスに対して は終生免疫が成立するが、他の型のウイルスに対する防御免疫は数ヶ月程度で消失する。

 デング出血熱はデングウイルスの2度目の感染で発症するリスクが高くなる。 デング熱はデングウイルス感染蚊に刺咬された後、3~14(多くは3~7)間の潜伏期間の後、突然の高(39°C~41°C)で発病する。 二峰性の発熱を呈することが多く、発熱は3~4日持続した後、数時間から2日後に再度発熱する。この時期に麻疹 あるいは風疹様の丘疹、点状出血が出現することがある。

日本皮膚科学会雑誌

Vol.124, No.10, 2014 p1919-21

(デング熱の語源はスペイン語の denguero(英語の dandy)だそうです。dandyとは意外でした。)