水疱性類天疱瘡の治療には、ステロイド外用薬が有効かつ安全性が高い    

 水疱性類天疱瘡の標準的な治療はステロイド内服薬であるが、重篤な副作用が報告されている。そこでステロイド外用薬の有効性と安全性について調べた。


 水疱性類天疱瘡患者(軽症40名、重症36)に対して、120gから40gのクロベタゾールクリーム(商品名: デルモベート)を塗布した。その結果、症状が落ち着いたのは、軽症では90.0%、重症では73.5%だった。完全に症状 が消えたのは、軽症では64.1%(35.9%は治療終了、28.2%は治療継続)、重症では41.2%(5.9%は治療終了、 35.3%は治療継続)だった。局所の副作用は、皮膚萎縮が14.9%、紫斑が5.4%だった。全身の副作用が出たのはまれ (3)で、深部静脈血栓症、多毛、副腎不全であった。

Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology
Volume 28, Issue 6, p712-718, June 2014

(確かに効きそうですが、140グラムもデルモベートを塗ったら、ステロイドを内服するのと大して変わらないのでは?)