2017年

7月

27日

アルコール摂取により皮膚癌の発生率が上昇する

 91,942の基底細胞癌および3,299の有棘細胞癌を含む307件の論文を調べた。その結果、アルコール摂取量が10g増える毎に、基底細胞癌の発生率は1.07倍になり、有棘細胞癌の発生率は1.11倍になることがわかった。

 

British Journal of Dermatology

Version of Record online: 26 JUL 2017 | DOI: 10.1111/bjd.15647

2014年

12月

09日

男性型脱毛症では毛が細くなっているが、密度は低くない

 369人の日本人男性を調査した。その結果、25歳以上の男性型脱毛症患者では25歳以上の健常者に比べて太い毛の割合が有意に低く、細い毛の割合が有意に高かった。対照的に、男性型脱毛症患者の毛髪の平均密度は25歳以上の健常者と有意な差はなかった。しかしながら、25歳未満の健常者は、男性型脱毛症患者や25歳以上の健常者に比べて、毛髪の平均密度が有意に高かった。

 

British Journal of Dermatology

Volume 171, Issue 5, p1052-1059, November 2014

 

2014年

10月

28日

換気が不十分だと喘息やアトピーのリスクが上昇する

 2008年から小学生を対象にした調査研究を開始した。全国5地域の公立小学校児童10.816人に質問紙調査票を配布し、翌年以降に訪問による自宅環境調査を行った。

 

 児童の喘息と暖房器具の排気管、および機械換気の有無の組み合わせと喘息症状との関連を解析したところ、電気の暖房器具と比較して、ガスや石油の暖房器具を使用した場合に喘息のリスクが高かった。さらに、屋外への排気管がない、機械換気がない場合に喘息のリスクが上昇した。


 喘息同様、アトピー性皮膚炎についても、「屋外排気のない石油等の暖房器具の使用」「室内に目に見えるカビの生育がある」「室内でカビ臭がする」「冬に窓の結露がある」と回答した家に住む児童は、アトピー性皮膚炎有病率が有意に高い結果が得られた。


 アトピー性皮膚炎、喘息の予防や対策として、冬季には暖房の排気ガスを室外に放出させるなど、十分な換気を行うことが有用と考えられる。


アレルギー

63: p1075-1084, 2014

 

2014年

10月

26日

女性のニキビ患者は人差し指よりも薬指が長い傾向がある

 人差し指と薬指の長さの比は出生前のアンドロゲン暴露やアンドロゲンに対する感受性を反映しており、人差し指と薬指の比が低いことは、出生前のアンドロゲン暴露が高度だったこと示唆すると言われている。

 

 251名のニキビ患者(67.7%が女性)120名の健常者(72.5%が女性)16歳から40歳、を分析した。女性のニキビ患者の人差し指と薬指の比は、健常者の女性に比べて左右両手において有意に低かったものの、男性のニキビ患者と健常者においては有意な差はなかった。

Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology

Volume 28, Issue 10, p1340-1343, October 2014    

2014年

10月

26日

デング熱の特徴    

 デングウイルスには1型、2型、3型、4型の4つの血清型があり、1つの型のウイルスに感染した場合、その型に 対しては終生免疫が得られるが、他の型のウイルスに対しては感染を防御しない。つまり、同じ型のウイルスに対して は終生免疫が成立するが、他の型のウイルスに対する防御免疫は数ヶ月程度で消失する。

 デング出血熱はデングウイルスの2度目の感染で発症するリスクが高くなる。 デング熱はデングウイルス感染蚊に刺咬された後、3~14(多くは3~7)間の潜伏期間の後、突然の高(39°C~41°C)で発病する。 二峰性の発熱を呈することが多く、発熱は3~4日持続した後、数時間から2日後に再度発熱する。この時期に麻疹 あるいは風疹様の丘疹、点状出血が出現することがある。

日本皮膚科学会雑誌

Vol.124, No.10, 2014 p1919-21

(デング熱の語源はスペイン語の denguero(英語の dandy)だそうです。dandyとは意外でした。)